せぼね外来

診療科・部門のご案内

ご挨拶

「せぼね」で悩んでおられる患者さんたちを直接診察させていただくことで、患者さんやご家族の方々とともに、患者さんにとって最善の方向を考えてご相談にお答えする外来です。主には、他の医療機関よりのご紹介患者さんを対象としていますが、他で治療方針について説明を受けたけれども納得がいかないで悩んでおられる方、病状について不安に思っておられる方、手術を受けるかどうか悩んでおられる方、このままで将来はどうなるのか不安に思っておられる方も診察申し上げています。ただ、患者さんの病状をきちんと理解して差し上げるためにも、できれば他の医療機関からの患者さんの過去の病状や手術歴などの情報(紹介状)を頂ければと存じます。なかなか「紹介状」をお願いするのが難しい場合でも、他の医療機関で撮影されたMRIのデータ(CDに入った)があれば、ぜひご持参下さい。

詳細につきましてはHP「せぼね外来:すみ(鷲見)」に記載していますので、お読みいただければと存じます。

診察は予約制ですので、あらかじめ、真星病院 地域医療連携室(078-581-7645)に直接お電話頂くか、あるいはHP「せぼね外来:すみ(鷲見)」を開いて頂いて、「診察申込み」⇒「患者さんへ」⇒「診察申し込み」へと進んで頂ければ、Web予約も可能です。

せぼね外来では、痛みやしびれを長期的に抱えた方や、日常生活に支障のある方、他院で「もう治らない」「手術が必要」と言われた方など不安な思いで来られる患者さんがたくさんいらっしゃいます。私たちせぼね外来のスタッフは、来院した患者さんの思いに寄り添い、不安や疑問が解消できるよう努めています。患者さんの経過や思いを医師やスタッフ間で情報を共有し、症状が改善した際には共に喜び、悪化した際には次の治療に前向きに取り組めるような関わりを持ち、患者さんが納得して最良の治療が選択できるよう業務に携わっています。
困ったことがあれば、いつでもご相談ください!

診療実績・他

腰椎椎間板ヘルニアに対する椎間板内酵素注入療法を始めました。

-腰椎椎間板ヘルニアの新しい治療法-
注射で治す「椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア®)」、「ヘルニコア®」による椎間板ヘルニアの治療

椎間板の中に酵素を含んだ薬剤(ヘルニコア®)を注入し、椎間板ヘルニアによる神経への圧迫を軽くして治療する新しい治療法です。「ヘルニコア®」の注射を1回行うだけですから、患者さんの身体に対する負担は小さくてすみます。

正常の椎間板

椎間板ヘルニアの椎間板

椎間板ヘルニアの椎間板
「ヘルニコア®」注入後の椎間板

(引用:ヘルニコア情報サイト)

「ヘルニコア®」による治療は、負担が少なくて簡単に行えます

レントゲンで確認しながら、局所麻酔を効かせて、専用の針を椎間板の中央まで刺入させます。コンドリアーゼという椎間板の中身を溶かす酵素を含んだ「ヘルニコア®」という薬剤を約1cc、刺した針から椎間板内に注入します。「ヘルニコア®」の酵素が椎間板の中身を溶かしますので、椎間板ヘルニアによる圧迫が少なくなります。注射後は、念のため、翌日のお昼まで入院していただきます。

専用の針を椎間板へ刺入

「ヘルニコア®」を注入

(引用:ヘルニコア情報サイト)

このように負担の少ない簡単な治療法ですが、以下のような副作用などに注意を払っておく必要がありますので、ご留意ください。

副作用など

  • アナフィラキシーショック:

    「ヘルニコア®」の内容は異種蛋白ですので、アナフィラキシーショックを起こす可能性はあります。しかし、現在までたくさんの症例に対してこの治療が行われていますが、発生はしていません。もし、発生した場合には的確な対応をいたします。

  • その他の過敏症(発疹、蕁麻疹、薬疹などの皮膚症状、頭痛、発熱):

    「ヘルニコア®」に対する過敏症の可能性は2%くらいでした。

  • 感染症:

    椎間板内への薬剤の直接注入ですので、細菌感染による椎間板炎を発症した場合には、最悪、固定術を施行する必要があります.現在まで感染症の発生報告はありません。

  • 腰痛:

    椎間板が傷むための症状が出現する可能性はあります。25%で発生する可能性はありますが、そのほとんどが軽症で、中等症は5%です。

  • 腰椎不安定性:

    椎間板が傷むため、腰椎の不安定性が増悪することがあります。

  • 下肢痛:

    椎間板内へ薬剤が入って、椎間板内の内容が増えたための症状です。「ヘルニコア®」の本来の作用(髄核の保水力低下作用)が始まりますと軽減します。

  • 神経根刺激症状:

    針を刺す経路にある神経が刺激されて足の症状が出る可能性はあります。

2回目以降の投与ができないことについて

「ヘルニコア®」は異種蛋白ですので、2回目以上の投与をすると免疫反応が強く出現する可能性があります。そのため「ヘルニコア®」の投与による治療は今回だけに限られます。以降はヘルニアが再発しても「ヘルニコア®」を投与できません。患者カードをお渡ししますので、他の医療機関を受診する際には、必ず医師へカードを提示してください。

「ヘルニコア®」ができないタイプのヘルニアがあります

「ヘルニコア®」は椎間板内に注入されますので、椎間板から飛び出して離れてしまった塊(かたまり)のあるヘルニアは対象外になります。また、骨の成長が終わっていない若い方や不安定性の強い患者さんにも、この治療法の適応はないとされています。

「ヘルニコア®」で期待される効果がなかった場合の対処について

「ヘルニコア®」は、これを椎間板内に注入することで、椎間板の中の圧力を軽くすることを目的としています。直接、ヘルニアを取り去るものではありませんので、効果にはおのずと限界があります。この治療によっても効果がない場合には、次に手術治療を選択するかどうかを判断します。しかし、一般的に、椎間板ヘルニアは時間の経過とともに症状が軽減することも多いので、「ヘルニコア®」が直後にあまり効かなかったとしても、すぐに手術をしなければならないということはありません。投与後、きちんと経過を観察しながら次の方針を決定します。

診療実績

外来延患者数 外来1日平均患者数 入院患者延人数
(24時+退院)
1日平均患者数 平均在院日数
(一般病棟)
676 7

一般の患者さん

(初めて受診する方)

医療関係の方

(患者さんの紹介について)

診療時間

外来担当表

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